一陸技の4科目のうち、無線工学Aは無線工学Bと並んで「独学でいちばん時間がかかる山場」です(くわしくは独学合格ロードマップ)。この記事では、無線工学Aで何が問われるのか、どこでつまずきやすいのか、どう攻略するのかを整理します。
目次
無線工学Aの全体像
無線工学Aは25問・2時間30分。ざっくり言えば「電波で情報をどう送り、どう受け取るか」——変調・通信方式・放送・レーダー・測定までを扱う、システム寄りの科目です。
主な出題分野は次のとおりです。
- 変調・復調(アナログのAM・FM、デジタルのPSK・QAM など)
- 多重化・多元接続(FDM・TDM・CDMA・OFDM/OFDMA)
- 各種無線通信方式(移動通信、無線LAN、マイクロ波中継、衛星通信)
- デジタル放送(地上デジタルのOFDM、ガードインターバル、SFN)
- レーダー
- 雑音・S/N・符号誤り率
- 測定(測定器の原理と測定法)
- 電源(電池、電源回路)
なぜ無線工学Aはつまずきやすいのか
無線工学Aの難しさは、計算そのものより「前提知識の広さ」にあります。実務で無線設備に触れた経験がないと直感的に分かりにくい——たとえば、デジタル放送のSFNやガードインターバルが「なぜ必要なのか」、無線LANのアクセス制御が「どんな問題を解決しているのか」といった、仕組みの背景を知らないと手が出ない問題が多いからです。
用語だけ覚えても、背景がつながっていないと選択肢で迷います。逆に、仕組みの理由までセットで理解できれば、初見の問題でも筋で解けるようになります。
独学での攻略法
無線工学Aは、調べながら腰を据えて進めるのが基本です。具体的には次の流れがおすすめです。
- 頻出分野(変調、多重化・多元接続、デジタル放送、各種通信方式)から手をつける
- 用語を「定義+なぜそうするのか」のセットで押さえる
- 過去問を解き、分からない用語・仕組みはその都度調べてノートにまとめる
- 同じテーマが手を替え品を替え問われるので、分野ごとに過去問を横断して慣れる
一つの分野を完璧にしてから次へ、ではなく、頻出分野を浅く全体→過去問で深掘り、の順が効率的です。
無線工学Bや基礎との関係
無線工学Aは「システム・方式」、無線工学Bは「アンテナ・電波伝搬」、無線工学の基礎は「電磁気・回路・半導体」という土台です。Aの通信方式を理解するうえでも、基礎の信号や回路の知識が効いてきます。だから科目の順番としては、基礎→A→Bと土台から積むのがおすすめです(独学合格ロードマップ)。
まとめ
- 無線工学Aはシステム寄り。変調・多重化・通信方式・デジタル放送・レーダー・測定・電源が主分野
- 難しさは計算より「前提知識の広さ」。仕組みの理由までセットで理解する
- 頻出分野から、過去問を軸に調べながら進める
- 基礎→A→Bの順で土台から積むと、Aの理解が早い
一陸技の全体像は第一級陸上無線技術士(一陸技)とは?、勉強の進め方は独学合格ロードマップへ。
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