第一級陸上無線技術士(一陸技)とは?難易度・できること・年収を解説

「無線系の資格で一番上は何?」——よく聞かれますが、答えは少し奥が深いです。

結論から言うと、第一級陸上無線技術士(通称:一陸技)は「無線設備の技術操作の最高峰」。そして無線従事者免許全体の頂点は、一陸技と第一級総合無線通信士(一総通)の2つで成り立っています。

この記事では、一陸技そのものについて「何ができるのか/試験はどれくらい難しいのか/取ると食えるのか」を、誇張なしで解説します。

無線資格全体の中で一陸技がどこに位置するのか(総合・海上・航空との違い、なぜ一総通と一陸技の2つで全設備になるのか)は、別記事「無線従事者資格の全体像|一陸技・総合無線はどこに位置するのか」で地図にして整理しています。あわせてどうぞ。

なお、この記事は資格攻略の入口(ハブ)です。具体的な勉強法は「一陸技 独学合格ロードマップ」、教材は「使った参考書レビュー」で深掘りします。

目次

一陸技は何ができる資格なのか

一陸技で技術操作・監督ができる対象は、目的・範囲を問わずほぼすべての無線局の無線設備です。テレビ・ラジオの放送局から、通信事業者の固定局・基地局、レーダーなどの無線測位局まで。船舶局・航空機局の設備も技術操作の対象に含まれます。

特にテレビ・ラジオの基幹放送局では、一陸技などの有資格者の選任が求められる場面があり、「いないと回らない」必置資格としての価値を持ちます。

二級(二陸技)との違い

陸上無線技術士には一級と二級があります。一級(一陸技)はすべての無線局の無線設備を技術操作できます。二級(二陸技)は、用途・周波数により扱える空中線電力に制限があります(周波数の制限はありません)。「どうせなら制限のない一級まで」という人が多いのは、この差が理由です。

試験の概要(2026年時点)

項目内容
実施回数年2回(1月期・7月期)
試験日数2日間
科目無線工学の基礎/無線工学A/無線工学B/法規
試験時間工学3科目:各150分、法規:120分
合格基準各科目おおむね6割(工学は125点中75点、法規は100点中60点)
受験料16,500円(別途振込手数料)
申請方法インターネット申請(受付月の1〜20日)

※日程・料金は変わることがあります。受験前に必ず(公財)日本無線協会の公式案内で最新情報を確認してください。

なお一陸技には科目合格制度があり、合格した科目は科目合格証として3年間有効です。電気通信主任技術者など他資格との科目免除の組み合わせも使えます(詳しくは「資格の全体像」で解説)。

難易度・合格率は?

一陸技は、無線系の国家資格の中でも難関に分類されます。範囲が広く(4科目)、計算問題が多く、電磁気・回路・電波伝搬などの理論を理解していないと解けないからです。

暗記だけで押し切れる試験ではありません。逆に言えば、原理を理解してしまえば安定して点が取れるタイプ。だからこのサイトは「丸暗記」ではなく「原理から」をテーマにしています。

一陸技を取ると年収は上がる?

正直に書きます。「一陸技を持っていれば年収◯◯万円」という単純な数字は存在しません。年収は資格そのものではなく、どの業界・どの職種で働くかで決まるからです。

その前提で、現実的な効き方を挙げると——放送・通信インフラ系の企業で資格手当の対象になることがある、配属や採用で「この設備を任せられる人」として評価されやすい、必置資格が絡む職場では替えがきかない人材になれる、といったところです。

一陸技は「持っているだけで儲かるカード」ではなく、専門職としての土台を一段引き上げる資格と捉えるのが正確です。

独学でも受かる?

結論、独学でも十分合格可能です。範囲は広いですが、過去問の傾向がはっきりしているため、正しい順番で積み上げれば独学で攻略できます。具体的な勉強時間・科目の進める順番・スケジュールは、別記事の「一陸技 独学合格ロードマップ」で解説します。

まとめ

  • 一陸技は陸上設備の技術操作の最高峰。無線免許全体の頂点は一総通とのツートップ
  • 試験は年2回・4科目の難関だが、独学でも合格可能
  • 年収は業界次第。専門性の土台を上げる資格

無線資格全体の中での位置づけは「無線従事者資格の全体像」、勉強の進め方は「独学合格ロードマップ」へ。

[運営者より:このサイトは一陸技・二陸技保有者が運営しています。実際に受験して感じた「ここが山場」という所感を、各科目記事で正直に書いていきます。]

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